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小説 wildflower

Infinity 第二部 wildflower1

礼が都に戻り、実言と夫婦になって、三月(みつき)。穏やかな日々を送っている。 九月に入っても、まだまだ暑い日が続いていた。礼は、朝のうちは実言と住む邸の裏手の畑の作物の世話をして、庭の隅に建てた小屋の中で薬草作りをして過ごした。  実言は九...
物語あれこれ

第二部 wildflower 始まります!

こんにちは。 小説Infinity 第一部 I realy like you を読んでくださった皆様、ありがとうございます。 また、この第二部からお読みくださる皆様、よろしくお願いいたします。 私が思いついた、古代を舞台にした物語「Infi...
物語あれこれ

小説 I really like you を書き終えて

「Infinity 第一部 I really like you」を読んでいただき、ありがとうございました。 下手な文章ですが、自分では面白いと思って書いています。誰かにも面白いと思っていただけたら、望外の喜びでございます。 少しばかり、この...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you22

「私は瀬矢様を介して、礼、お前を随分前から知っていた。しかし、瀬矢様が亡くなった後、私はお前のことを思い出すことはなくなった。その後、常盤家からの強力な申し出で、我が家も朔を許婚にすることを決めた。須和家の娘の話は相手を選ぶ上で当然考えてい...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you21

貴族の子供はその家柄の生まれだけで、子供のころから宮廷に上がって、官僚の仕事の雑用をさせてもらう。それによって登用試験に推薦を受け、優遇されるのだ。  だいたい、早いものだと十二歳くらいから、宮廷に上がって雑用の仕事を始める。朝は辰刻(八時...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you20

実言は宴の終わりのためにもう一度広間へと行った。礼は離れで待機となり、しばらく部屋の中で休んでいると、実言が帰って来て、それと同時に用意ができたからと人が呼び来た。これから、岩城家の女性たちとの対面である。まずは岩城家当主の正妻の屋敷に案内...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you19

支度ができたら、礼は牛車に乗って、岩城家へと向かった。  当代随一の権力者である岩城のその権勢を誇った邸の構えに圧倒されて、その門の中へと入っていった。礼は案内された一室で縫と二人で待っていると、岩城の侍女が先触れに現れた。 「実言様の母上...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you18

緑が青々と繁り、日は暖かくて、体は動きやすいのに、部屋の中で一日じっとしておくのはもったいない。ましてや寝ておくことなんてできない。礼は、皆がまだ部屋で寝ていろと、止めるのも聞かずに、最初は去と弟子たちの講義を端の方で聞いていたが、その内そ...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you17

桜は散ってしまった。礼は名残の花びらが舞うのと共に青い葉を茂らせている木を、薬草を作る館の前の置いている床子(縁台のようなもの)に腰掛けて見ていた。 「礼、無理しないで。何もしないのよ。」  薬草を入れたかごを手にして、館の前に出てきた去り...
小説 I really like you

Infinity 第一部 I really like you16

礼はゆっくりと目を開けた。薄く開けた目の中に光を感じて、今が夜ではないことがわかった。ここ数日は、去や縫たちが近くで会話している声が聞こえて、自分は母や瀬矢兄様のところには行けなかったのだとわかった。  もし、私が死んでしまったら、実言は悲...
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