2025-02

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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第七章16

「実津瀬……」 桂は自分の手から徳利を取り上げられて、振り返った。「桂様、今日はお招きいただきありがとうございました。楽しい時間だったので、私も曽野殿もそして、桂様も沢山お酒を飲んでしまったようです」 曽野亘は杯を下ろし、下を向いた。稲生が...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第七章15

実津瀬と稲生は本家の従者を一人連れて、徒歩で佐保藁の宮へ向かった。 門の前には番人が立っていて、松明の用意をしているところだった。実津瀬たちが名乗るとすぐに中に通された。 玄関前まで来ると佐保藁の宮の従者が出てきた。そこで、本家から付き添っ...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第七章14

季節は進み梅雨の時期。 連日雨が降り、たまに出る陽がありがたい。 今日は前日まで降り続いていた雨が上がって久しぶりの陽が差している。岩城五条の邸は御簾をあげて湿った部屋に陽を取り入れようしていていた。 離れの夫婦の部屋も御簾を上げて、庇の間...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第七章13

蓮と伊緒理の逢引きはひっそりと行われた。 ほぼ五日ごとに典薬寮に出仕している蓮に、鋳流巳と曜が交代で付き添いをした。そして、曜が付き添う日は、異国の人々が滞在する邸、江盧館(こうろかん)の部屋で伊緒理と会った。 出仕する日はどの日も、江盧館...
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