小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第六章16 ピーっという音がした。 人は鳥の鳴き声と思うかもしれが、露には区別できた。 男が来たのだ。 露は妻戸を静かに開けて顔を出した。侍女たちが寝る建物の前に並ぶ大きな杉並木の一番遠くの樹の陰から男が顔を覗かせた。 夕方のあたりが暗くなり始... 2024.10.13 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第六章15 翌日、実津瀬は夜明けと共に邸を出て宮廷に向かった。 四日間溜まった自分の仕事を片付けようと意気込み、机について精を出していると、あとから出仕してきた同僚から、大変だったねと声を掛けられた。 実津瀬が休暇を取る理由を父の実言は自分の代わり... 2024.10.06 小説 STAY(STAY DOLD)