2024-04

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小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第五章4

門を出てから、しばらく歩いて実津瀬は鷹野に訊いた。 「今日の集まりは何だ」 「今、地方の領地を管理する者が都に集まっている。それで小さな宴をするのだが、実津瀬が舞うので、その応援も兼ねるのだ」  実津瀬と鷹野は肩を並べて岩城本家へと向かった...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第五章3

翌日、実津瀬は目が覚めた時、既に陽は高く昇っていて、部屋の蔀戸は上がっていた。  いつもの自分ならどんな日でも夜明けには起きているものを……なぜ、こんなに寝入ってしまったのか……。昨夜は、酒を少し飲んだだけと思っていたが、思った以上に酔って...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第五章2

月の宴の前日。  宴で舞うことが決まってから、あっという間に八月になった気がする。  実津瀬は、感慨深く前日の夜を過ごしていた。  昼間は宴の会場である大王の離宮、翔丘殿の舞台で雅楽寮の関係者たちと最後の確認をして邸に戻って来た。夜は離れの...
小説 STAY(STAY DOLD)

New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第五章1

蓮は誰にも見つからないようにと、去の屋敷の森の中へと入って行った。  森の中は夏の暑い日差しを避けるのにはよかったが、風が通らず空気がこもっている。すこし額に汗が浮き出てきたのだが、今はそんなことは気にならなかった。  なぜならこれから、都...
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