小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第四章17 朱鷺世が一人で舞う時にどのような舞をしようか、と悩むように、実津瀬にとってもそれは懊悩であった。 今の自分の舞は、朱鷺世に負けているとは思っていない……。 しかし。 と思うのだった。傲慢な思い上がりの上にあぐらをかいていたら、その優位... 2024.03.30 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) New Romantics 第ニ部STAY(STAY GOLD) 第四章16 春の訪れは留まることなく、桜が散った後も次々と別の花が咲き誇り、緑は目に眩しい。 朱鷺世は相変わらず一人ぼっちである。それは今年の月の宴で名門貴族の一員である岩城実津瀬と対決という形で舞を披露することを楽団員達が知らされたからだ。皆、朱鷺... 2024.03.24 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) 【小話】景之亮の結婚 6 三日目の朝、景之亮は帰ることなく、蜜と一緒に朝を迎えた。 そのまま、蜜の父親と対面して挨拶をした。蜜の父親は、泣き出さんばかりに感激した顔で、景之亮を婿に迎えられる喜びを話した。これで、蜜の家族にも景之亮と蜜の結婚を公にした形になった。 ... 2024.03.17 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) 【小話】景之亮の結婚 5 景之亮は蜜の元から邸に戻ってすぐに横になり、短い時間ではあるが眠って、いつも通りの時刻に目を覚ました。今日は、遅めの出勤のため、褥の上でしばらく考え事をした。 朝餉の準備ができた丸が簀子縁をばたばたと歩く音が聞こえて、景之亮は体を起こした... 2024.03.10 小説 STAY(STAY DOLD)
小説 STAY(STAY DOLD) 【小話】景之亮の結婚 4 景之亮は部屋で腕を組み、考え込んでいる。 侍女の丸が入って来て、声を掛けた。 「ご主人様……ご夕食は要りませんよね?」 その言葉から、景之亮の今夜の行動を予想していると分かった。 「ああ……いらない……」 「そうですね。承知しました」 ... 2024.03.02 小説 STAY(STAY DOLD)