小説 あなた New Romantics 第一部あなた 第三章27 踏集いの広場まで来た実津瀬は、池へと馬を進めた。 房の話では、芹が戻って来た時のために供の侍女を待たせていると言っていた。もしかしたら、という淡い期待を抱いたのだ。 芹と並んで座っていた池のほとりに辿り着くと、対岸に女人が立っているのが見え... 2022.09.17 小説 あなた