小説 あなた New Romantics 第一部あなた 第三章12 翌日、実津瀬は夜明けとともに起きると、昨日と同じように宮廷見習いとして働いて、一旦邸に帰って来た。身だしなみを整えていると、蓮が庭から声を掛けてきた。「あれ、実津瀬?塾は?」「今日は行かない。今から出掛けるんだ」「え?どこへ?」「ちょっとね... 2022.06.04 小説 あなた