小説 あなた New Romantics 第一部あなた 第ニ章27 翌日の朝餉を持って来てくれたのは、予想を反していつも身の回りの世話してくれる古参の侍女だった。実津瀬はてっきり、今日も蓮が来るものと思っていた。 実津瀬は粥のおかわりをして、今日雪の指を埋めに行く体力をつけようとした。 雪の指は昨日より... 2022.02.19 小説 あなた