小説 あなた New Romantics 第一部あなた 第ニ章6 気が進まないといいつつも、その日が来ると蓮はそわそわして朝から落ち着かない。朝餉の粥も半分しか喉を通らなかった。 父から会わせたい男がいると言われてから、蓮は毎日衣装を入れた箱の前に座って、開けては中を出して並べ、再び入れたりしている。昨... 2021.09.19 小説 あなた