小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night111 目が覚めた。 とてもすっきりとした気分だと、伊緒理は思った。そして、自分の手の先を見たら、しっかりと握っていた。 母の手。 握りなおして、その手の感触をもう一度強く感じた。目を上げると母の横顔が見えた。白い顔。お母様はこんな顔だっただ... 2020.10.17 小説 Waiting All Night