小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night110 礼は朔の手を握ってじっとその顔を見ている。 朔は息苦しそうにしていて、予断を許さない状況だ。 その日の陽が沈んだころ、礼と朔がいる邸に実言の使いで高瀬が、山での出来事を伝えに来た。礼はその時ばかりは朔の手を放し、邸の外で春日王子の最期を聞い... 2020.10.16 小説 Waiting All Night