小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night93 礼はあたりを見回したが、自分がもっている膳を置く人はいない。 「その膳はそこに置いて、お前は酌をして回れ!」 いきなりそのような声が聞こえた。春日王子が杯に口をつけながらそう言い放ったのだ。 礼は末席に膳を置くと、徳利を取って杯を飲み干... 2020.09.10 小説 Waiting All Night