小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night88 かたり。 見据えていた扉の錠が開く音がして、哀羅王子は一層緊張した。「王子」 即座に隣に座っている実言が声をかけた。「大丈夫だ。心は決まっている」 弾正台の役人の男が扉からこちらに出て来た。「中へ」 短い言葉で言って、扉の正面にある体を退か... 2020.09.03 小説 Waiting All Night