小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night71 兄である大王が大后とともに部屋を下がって王宮へ戻る輿に乗る頃、春日王子の後ろにそっと影が忍び寄り、その耳に囁いた。 春日王子の顔はみるみる怒りの形相に変わり、冠の中にきれいに収まっている髪は見えないが逆立っているように思えた。無言のまま、... 2020.08.01 小説 Waiting All Night