2020-07-22

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小説 Waiting All Night

Infinity 第三部 Waiting All Night65

月の宴は陰陽によって、満月の日を選んで行われる。その夜に雲がかかるのか、雨が降るのか祈るのみである。  実言は夜明けとともに起きだして、簀子縁から階の半ばまで下りて天を仰いだ。  雲のない空だった。 「今は雨の心配はないわね」  追って簀子...
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