小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night55 五日はすぐに経った。 大田輪王は二人の舎人を連れて徒歩で哀羅王子の邸に来た。哀羅王子は供を付けずに大田輪王の案内で、六条の通りをずっと西に行った都の外れにある築地塀に囲まれた束佐という臣下の別宅へたどり着いた。 訪いを入れるまでもなく、... 2020.06.28 小説 Waiting All Night