小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night51 哀羅王子は、部屋の真ん中に寝転がっている。その体勢のまま高坏の上に盛られた果物に手を伸ばし、無造作に取ると口に運んだ。歯を立ててその果肉を口の中に入れると、甘い汁が広がった。子供の頃であれば、こんなものはいくらでも食べていたのに、今は貴重な... 2020.06.21 小説 Waiting All Night