小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night6 四月、花の宴は都の東の外れに位置する山の麓にある翔丘殿という離宮で盛大に行われた。 宮殿の周りには錦の幕を張りめぐらせ、旗を立てているので、宴の場所は遠くからでもわかった。 正殿の正面には舞台を設え、楽団や舞踊の演者達が行き交いしている。正... 2020.03.11 小説 Waiting All Night
物語あれこれ 第三部 書き始めました! まるで「冷やし中華始めました」のような題名ですが、何の風物詩でもありません。第三部 Waiting All Night をゆっくりペースですが、書き始めました。読んでくださるみなさまが、どんな話になるのだろうと、楽しみにしていただけたら嬉し... 2020.03.08 物語あれこれ
小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night5 昨年、大王は北方の征夷を達成した。 その部隊の帰還を祝う宴は盛大に行われたが、今年に入ってもその祝勝の雰囲気は収まらず、大王も何かと行事は盛大に行うことを求めておられる。新年の祝賀も大掛かりに行った。臣下たちもそれを感じ取って、春に開催する... 2020.03.07 小説 Waiting All Night
小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night4 実言が従五位の位を授かり、左兵衛府の次官に任ぜられたことで、仕事は絶え間無く続いて、忙しいのだろうと礼は思っていた。 夜は遅くまで仕事をし、また宮中の宿直もあり、仕事の打ち合わせで上司の邸に行かなければならないこともある。だから、独り寝の続... 2020.03.04 小説 Waiting All Night
小説 Waiting All Night Infinity 第三部 Waiting All Night3 「礼!」 いち早くしずしずと歩み寄ってくる礼を見咎めて、碧妃が声を上げた。「碧様」 礼は破顔して碧妃の前まで行き、設えられた場所に座った。「お久しぶりでございます」「本当に!早く会いたかった」 供の淑は礼の後ろにぴったりとついて座って、皆が... 2020.03.01 小説 Waiting All Night