小説 wildflower Infinity 第二部 wildflower63 夜明け前から、藁を踏む音が聞こえてくる。 耳丸はまだ夢の中だが、その音が気になって目を覚ました。 礼がいくら慎重に動こうとも、藁の音を消すことはできなかった。礼の逸る気持ちが夜明け前も前に目を覚まさせて、身支度を済まさせていた。 夜明... 2020.02.09 小説 wildflower