小説 wildflower Infinity 第二部 wildflower45 三方に張った板は適当に建てつけてあるので、隙間だらけであるが、小屋の中は蒸し暑く、頭から顔に汗が滴り落ちてくる。時々、吹く風が壁のない面から吹き抜けていって、一時の清涼をくれた。二人は苦しい時間を無言でやり過ごした。 扉の横木が外される音が... 2020.01.04 小説 wildflower