小説 wildflower Infinity 第二部 wildflower39 「……助かったな」 はあ、と大きなため息とともに耳丸が言って、やれやれと持っていた剣を置いた。礼は座り込んでいたが、立ち上がると耳丸のそばに来て座った。「怪我はない?噛み付かれたところはどうなっているの?」「あれは、持っていた袋に噛みつかれ... 2019.12.22 小説 wildflower