小説 wildflower Infinity 第二部 wildflower2 秋も深まった十一月のはじめから、実言は半月ほど都の外へ遠征に行ってしまった。こんなに離れるのは久しぶりなので、実言が出発の朝に名残惜しそうに礼にまとわりついていた。「本当に仲のよろしいことですわね」 嫌味ではなく、本当に感心して、縫は言った... 2019.10.07 小説 wildflower