今回は比叡山延暦寺に行ってきましたので、その旅行記をお届けします
初めに
12月に入ってコロナ感染者数も低く抑えら、前より気兼ねなく移動できるようになりました。
2020年は多くのマラソン大会が中止されましたが、2021年は感染対策を行い行われています。
私も奈良マラソンに参加し、その後関西まで来たのだから他にもどこかに行きたいと思って選んだのが比叡山延暦寺と滋賀県坂本の名所旧跡を見たいと思って行ってきました。
12月の、それも第二週目の比叡山延暦寺に行くのは、移動がスムーズには行かないのでぐっと観光客も少なくなります。
冬、12月の比叡山旅行記におつきあいください。
1.日吉大社
奈良から京都を経由して滋賀へ。JR 湖西線で比叡山坂本駅に降り立ちました。
その日の天気は晴れているような、曇っているような、時々雨降ってくる!というもの。
傘の用意がなく、上着のフードを被って小雨をしのぎながら比叡山口の方へ徒歩で移動です。
ケーブルカーで比叡山に上がる前に、坂本でお参りしたいのが『日吉大社』です。
いただいたパンフレットには「平安京の表鬼門鎮座 方除・厄除の大社」と書かれています。
西受付から入って、西本宮、東本宮と回る役1時間弱のコース。
まだ紅葉が残っていて、きれいでした。
各宮の周りを小さな水路がめぐっていて、水量がありとくとくと水が流れていく様子を見ることができます。この水路に水が流れる様子を見るのが楽しかったです。また、巫女さんたちがお掃除されている姿が師走という感じです。
2.ケーブルカーで比叡山へ
さて、ケーブルカーに乗って比叡山に上がります。30分に1本の運行。発車してから11分の旅です。
ケーブルカーは現在『戦国BASARA』ラッピングされています。
私が乗ったラッピングカーは「真田号」でした。車内放送では伊達政宗(の声優さん)にご案内いただきました。
ケーブルカーの説明や、景色の見所などを説明していただきます。
その時、空は晴れてケーブルカーから見る琵琶湖の景色もよく見ることができました。
延暦寺駅に着いて、ケーブルカーから降りると冷たい空気が刺してくる。(しかし、ケーブルカーを下りたところで虹が見ました。琵琶湖とともに写真をご覧ください)山の上は気温が下より低いです。しっかりした防寒対策が必要です。首元をしっかりと締めて、いざ、比叡山延暦寺の入口へ。
ケーブルカーの降り場から少し歩きます。そして、拝観受付で拝観料を支払って中へ。
お腹が減ったので、萬拝堂の隣の休憩所地下の食堂で腹ごしらえ。
比叡山そばをいただきました。山菜一杯で、空腹にしみわたる一杯でした。
3.東塔エリアと西塔エリア
お腹も満たされたところで、参拝です。
比叡山延暦寺は東塔、西塔、横川という三つの地域に別れています。
三つの地域をまわるには、比叡山内のシャトルバスを利用すると、時間を節約して参拝することができますが、シャトルバスの運行は春分~12月の第一日曜日までとなっており、私が行ったのは12月の第二月曜日は運行していません。
なので、車で東塔から西塔へは3分、西塔から横川は10分ですが、徒歩では東塔から西塔は30分、西塔から横川には90分となかなかの距離です。
今回は東塔と西塔だけを見ることにし、横川はまた違う季節にお参りしようと思います。
まずは、根本中堂へ。根本中堂は平成の大改修中です。しかし、改修の様子を見ながらお参りができます。
根本中堂を一回りすると、西塔へと向かいます。この時の拝観終了時刻は16時。
14時前のその時、徒歩30分かかる西塔へとまずは向かおうと歩き出しました。
シャトルバスの運行も終わっていて、ひときわ寒い山の上では観光客は少なめと思います。
登山の服装のご婦人の一団を何組がみるので、冬の山登り(ハイキング)を楽しまれている方もいらっしゃるようです。
徒歩30分。すれ違った人は2組。寂しい道ですが、逆に一人占めしていると思えばそれはそれで楽しめます。
東塔から西塔に行くときは階段を下がる道が多く、晴れたり雨が降ったりのその日は石段が濡れているので、足元は注意して慎重に下りて行きます。
西塔で最初にお目にかかる建物は『浄土院』(伝教大師御廟)です。拝観のための入口を入って、きれいに掃かれたお庭を左手に、通り道の石畳をたどって御廟の前まで。手を合わせて次の建物へ。
道なりに歩くと、常行堂と法華堂が並んで建ち、その二つが渡り廊下で繋がっているにない堂へ。にない堂という異名(?)は弁慶が渡り廊下を天秤棒にして担いだという伝説から弁慶が担った『にない堂』と呼ばれているようです。
渡り廊下をくぐっると、下に向かって長い階段があり下りた広い場所に『釈迦堂』が建っています。建物の中に入って「釈迦如来」に手をわせることができました。お参りが終わって釈迦堂を出ると、雪まじりの雨が降ってきました。山の上だからか、天気は変わりやすいのでしょうね。
西塔地域から東塔地域に戻ってきました。
東塔と阿弥陀堂、大講堂をお参りしていると、3時過ぎになりました。
4.根本中堂
根本中堂は現在、平成の大改修中です。2016年から始まり、10年かけて行うとのこと。
根本中堂の姿は、中堂とその前面に回廊がある作りのようです。
回廊の中には中庭があるみたい。
改修中の姿は朱色もあまり見ることもできず、写真を見ると朱色の映える美しい建物ですね。今は足場が組まれて、建物全体は屋根で覆われていますが、これらが撤去されて、回廊や中庭とともに根本中堂の全体が現れるのが楽しみです。
生まれ変わった姿を早く観たいものです。しかし、あと、4年は待たなくてはなりません。
5.延暦寺会館
本日のお宿は、比叡山延暦寺の御山の中にある『延暦寺会館』です。
その前に、延暦寺会館の中にある「喫茶れいほう」で一休み。
そこでのお楽しみが「梵字ラテ」です。
こちらが丑・寅年の梵字ラテです。
こちらの建物から眼下に広がる琵琶湖の景色がいいです。
さて、チェックイン。
お部屋は琵琶湖が見える和室。とても眺めが良くて、感動です。
風呂なしの部屋なので、大浴場のたっぷりの湯舟の中に浸かって、冷えた体を温めました。
お風呂からも琵琶湖が見えますが、湯気で曇ってうまくは見えませんでした。
お風呂から上がると次はお楽しみの夕食です。
精進料理です!健康的!(ビールを1本飲んでおりますが)どのお料理もおいしかった。
手前のお皿に入った四角い白い食べ物を「高野豆腐」と思っていましたが、「ごま豆腐」でした。そりゃそうだ。こちらもおいしかったです。
部屋に戻ってからも、琵琶湖とその周りの街の夜景を楽しみました。
お部屋から見える琵琶湖の景色をご堪能ください。
とても満足のお部屋でした。
6.朝のお勤め
比叡山にある宿泊施設はこの「延暦寺会館」とも一つ「ロテルド比叡」というホテルの二つです。こちらに宿泊した方は、根本中堂の朝のお勤めに参加できるそうです。
冬時間だと、7時(冬時間ではないと6時30分から)から始まるので6時45分に延暦寺会館を出て根本中堂へ。すでに、宿泊者の方たちが始まる時間を待っていらっしゃいました。
早朝の冷たい空気は頭も、心もピリッと効きました。しんとした中で、お勤め参加は背筋も伸びて心も平静にして、とても良い体験です。
読経を聞いて、心を清らかに。
悪いものが少しでも落ちたらいいのですが。
最後に
12月第2週目の比叡山は車で行かない場合は、移動が徒歩になってしまうため時間的な制約を受けてしまいます。でも、冬景色の比叡山を見るのもいいものですよ。
西塔エリアの釈迦堂には(少しばかり急な)階段を下りて、お堂の前の広い広場に出ますが、その空間を雪が舞う様子などとても雰囲気がありました。観光客は私しかいないし。おすすめいたします。
反省。GoProで撮った西塔エリアの映像が録画されておらず、皆さんにお見せできないことが残念です。きちんと撮れていたらお見せできたのに。
それでは、冬の比叡山を訪れる際のご参考になれば嬉しいです!
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